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九州森林管理局の林政連絡協議会から生まれた”紙一枚からの思いやり”運動の一環として、 「木になる紙」プロジェクトがスタートして、今年で16年目を迎えます。 この間、民間と行政との連携・協力の先進的なモデルとして、紆余曲折を経ながらも徐々に販売実績を伸ばし、 山元の森林所有者への還元金も2億円の規模に達しようとしています。 コピー用紙一箱(2,500枚入り)あたり52円の協力金を山元へ還元し、消費者の善意を間伐の促進に充てるという狙いは 着実に成果を上げつつあります。 また、このようなプロジェクトの趣旨が徐々に理解され、神奈川県・滋賀県・大阪府・和歌山県・愛媛県・福岡県・佐賀県・宮崎県など、 各地の間伐材を原料にした「木になる紙」の製造・販売が拡がって来ています。 これらの動きをさらに加速させ、全国に「木になる紙」の活動を広げ、 民間と行政の協働による取組みを一挙に拡大・発展させていく所存です。
実態としては、まだまだ「木になる紙」の認知度は低いと思います。また、このプロジェクトの趣旨が広く知られているとも言い切れません。 やはり、もっともっと消費者に近いところで、目に見えて、訴えて、そして理解され賛同され購入されていく取組を強化していく必要があると思います。 そのためにも、個々の地域での取組を全国的な組織で連携させ、大きな力にするとともに、「木になる紙」の取組を始めたいと考えている 各地域をソフト・ハードの両面から支援していく役割を、この一般社団法人が担っていきたいと考えていますので、 ご理解・ご協力を切にお願いする次第です。 木になる紙ネットワーク 代表理事島田 泰助